2013年07月29日

『9条どうでしょう』読了

 4人の著者それぞれが非常に個性的な憲法論を展開しています。

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 憲法9条を主題にした本の書き手は9条を擁護する「護憲派」であることがほとんどです。この本も護憲か改憲かと言ったら護憲でしょうし、9条を変えることの影響を憂慮していることではみな共通の認識のようです。でも、既存の憲法論と違うのはその結論に至るまでの根拠です。大胆で意外ですが、腑に落ちます。
 一風変わった論説の、更に一部だけを取り出してしまうのは誤解のもとであることを承知で、気になった言葉を箇条書きしてみます。これで御興味を持たれた方は是非本書をお読み下さい。

・「正当性が認められていない」ことこそが自衛隊の正当性を担保するだろう
・(アメリカでは)革命を起こす権利を憲法が認めている
・国民皆兵制は、(職業軍人だけに軍隊を独占されるのは危険だから)国家権力の横暴を防ぐためのものである
・憲法九条の熱烈な支持者のひとりに、おそらく今上天皇がいる
・現実としばしば不整合を起こすからこそ「原点」を憲法に記してある
・戦争そのものを否定するという迂遠な「理想」を軽蔑するものは、軽蔑されるような「現実」しか作り出すことはできない
・(戦後六十年間、一度も戦火を交えず、戦闘の犠牲者も出していないことを)国益と言わずして、何を国益と言えばよいのか
posted by MIKA at 00:11| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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